自己決定させる意味

以下、子どもたちの生きる力を育てる【私の体験的教育論】工藤勇一より引用

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衝撃的なデータがあります。

日本財団が世界9か国の17~19歳に対して実施している「18歳意識調査」(2019)で、「自分を大人だと思う」に「はい」と答えた日本の若者は29.1%と9か国中で最低。

「自分で国や社会を変えられると思う」と答えた人も、2番目に低い韓国の半分を下回る18.3%で最低でした。

国内の自殺者の調査では、2019年の1年間に小中学校で507人、毎日1人以上が命を絶っている。

自己肯定感も世界で最低です。

見えてくるのは、自律の力を失った子どもの姿です。

原因は明らかに教育のサービス過剰です。

与えられることに慣れた子どもの特徴があります。

うまくいかないことがあると人や環境(親や先生、塾)のせいにするのです。

彼らは、自分の頭で考え、行動する主体性、当事者意識という一番失ってはいけないものを奪われてしまいました。

主体性がないところに自己肯定感も幸福感も生まれるはずがありません。

教育の最上位目標、本質を教育現場が見失っているのです。

自律ができる子どもをどう育てるか。

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一度主体性を失った子どもたちの主体性を取り戻すことは、非常に難しいものです。

そのポイントは何かと言えば『自己決定させることができるかどうか』です。

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↑これが極めて重要だと思うのです。

この繰り返しによってしか、主体性は育まれません。

それゆえ当校では『自分で決める』を大切にしています。

今だけにとらわれず、一生物の価値を子どもたちに育みたいのです。

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