”自分で決めない”ということが、公教育の課題であると考えます。
これからの時代に必要な力は、”自己決定力”です。
自分で物事が良い方向に進むように決定できる力です。
にもかかわらず、公教育では、自分で決めずに、学校が、先生が決めることが多すぎて、子どもたち自身が決める機会を奪っています。
例えば、何を学ぶか?
これについては、丁寧にその日の1時間目から6時間目まで学習する内容を先生が決めてくれます。
これが一年中続きます。
国語の時間には、一斉指導のもと国語の授業を受けなければならないのです。
ただし、利点もあります。
何も考えなくても、一言も発さなくても場合によっては授業が終わる、という利点です。
少し意地悪な言い方をしてしまいました。
このように子どもたちは決めるということをせず、多くの子は思考停止状態でこれに従っています。
自分のモチベーションに合わせて学習したら、もっと成果が出るはずなのに、そうは仕組みがなっていません。
本当に子どもたちは学習に自分の持つ力の全力を注げているのでしょうか?
まだ見ぬ力が眠っているようにしか思えません。
この点が大きな課題だと感じるのは、子どもたちの”学びに向かう意欲”の低下を生み出しているということです。
自分で考えることをあまりせずに、受け身による学習が学習のほとんどで、それゆえ、学ぶ意義や目的を考えないという実態があります。
それで十分にモチベーションを保てる子もいれば、そうでない子もおり、そうでない子の多さ故に、子どもたちの学ぶ意欲が低下していると言われています。
そこで、そういった学びの姿勢を変えるべく、”自分で決める”ということを中心に据えた学習指導を行うことで、意欲の低下の問題と向き合います。