
いわゆる”不登校”の状態にあるお子さんがいるご家庭の不安に、
保護者の方のお仕事があると思います。
『子どもがいわゆる”不登校”になったら、仕事を辞めなければならない。』
こんな話も耳にします。
お金の心配も同時にあるわけで、頭を悩ませます。
お金の心配をしなくてもいいように、制度を整えてほしいという願いを強くもっています。
しかし、現状すぐのすぐにそういった状況になるのかと言ったら難しい。
じゃあ、どうしたら?やっぱり悩みますね。
今は核家族で共働きのご家庭の方が多いため、もしお子さんが学校に行かなくなってしまうと、
日中にお子さんが1人になってしまうことになります。
そんな時に、どうしたらいいか?悩まれますよね。
お子さんの状況を改善することを念頭に置いた私の考えは、”仕事を調整する”ことです。
”仕事を調整する”とは、
①職場に時間調整をお願いし、お子さんと家庭にいられる時間を増やす
②職場に勤務時間の変更をお願いし、お子さんと家庭にいられる時間を増やす
③職場に、1日に何回か家庭に様子を見に行くことを認めていただく
④①〜③が叶わなければ、別のお仕事を検討する
などです。
子育てに対して理解のある職場が増えることもまた強く願います。
現状、非常に難題を言っていることは承知の上です。
受け入れ難いこともまた承知の上です。
承知の上で、何をお伝えしたいのかというと、
”今、お子さんにとっては人生の中でとてもとても大事な時期”
であるということです。
『何のために働きますか?』
と尋ねたとき、多くの割合で”家族のため”というものがあると思います。
その家族が大切な時期にある今、仕事をする以上に側にいて寄り添うことの価値が上がっていると思うのです。
極端な話ですが、仕事は頑張れば後で何とかなります。お金もまた後から稼げます。
しかし、お子さんの今は今しかありません。
私自身の子育てを振り返った時に、
子どもにとって大きなピンチの時がありました。
妻には仕事という選択肢を一旦置いておいて、家庭にいてもらうことを優先しました。
私は、朝には毎日欠かさずに子どもにイラスト付きのメッセージを書いて励まし、家に戻ると妻の話を聞いて子どもの状況把握に努めました。
土日には、必ず思い切り身体を動かせる環境に連れて行き、リフレッシュをさせました。
出口のないような不安に襲われ続ける日々でしたが、それは良い意味で過去の話になりました。
妻は今、仕事をしています。
子どもも随分大きくなり、当時の課題を自分の力でも乗り越えていけるようになりました。
何がお伝えしたいのかというと、子育て中には、お子さんを”何はさておき最優先”させる時期が必要な時があるということです。
”何はさておき最優先”は、ずっとではありません。軌道に乗るまでです。
いわゆる”不登校”になった時に、肝心なのは初期段階です。
心が疲れ切っている可能性が高いです。
もし、ご家族の存在が傍にあり、いつでも話を聞いてもらえる状況があるとしたら、お子さんは安心するでしょう。
ところが逆に、ご家族が慌ただしい生活を続けていたら、自分だけ取り残されたような気持ちになるでしょう。
”いったん休憩”
そういった雰囲気を醸し出せたら、”休んでいいんだ”心からそう思えるかもしれません。
そして、まずは枯渇したエネルギーの回復に努めます。同時に次の一歩を踏み出す準備をします。
家に1人になってしまった子は、家で何をしたら良いのかわからない子がほとんどです。
わからないから、とりあえずゲームをして時間を過ごす。
気が付いたら、ゲーム以外しなくなってしまっている。
ご家族がいたらどうでしょう?
お話をしたり、一緒に気分転換に出かけたり、一緒に料理をはじめ家事を一緒にしたり、一緒にテレビを見たり、
関わり方によってお子さんのやることは充実していきます。
そして、エネルギーが溜まってきたら、次の一歩を踏み出してみましょう。
ここからは役割分担です。
たくさんご家族で”何はさておき最優先”させてきたお子さんへの時間の一部をフリースクール等に委ねてください。
当校のデイスクールのお子さんたちは、そのようなタイミングで見学・体験に来てくれた子が多いです。
当校のデイスクールの子どもたちは、50%が電車通学をしています。バスの利用もあります。
入学当初は、その全員が保護者の方の送迎でした。
しかし、新しい環境に慣れ、自分でできることが増えることにより、自分の足で通学するようになりました。
こうして少しずつ、少しずつ保護者の方のご負担が減っていきます。
また、忙しすぎる日本の仕組み下において、お子さんと話す時間があまりにも少ないということは大きな大きな課題であると考えます。
送迎をしてくださっているご家庭の多くの方からは、
”車の中での会話が子どもとの良いコミュニケーションの機会となっている”
という声も聞かれます。
長くなりましたが、子育ては期間限定です。
その最中にあると忙しい日々に忙殺されてしまいますが、
”一緒にいられるのもあと何年?”と考えてみると、今を尊く思えるような気がするのです。
今はやがて過去になります。
結婚式の花嫁のスピーチ、感動する場面ではいつだって辛かった時に寄り添ってくれたことや分かり合えなかった日々もあったけれど、親の本当の気持ちがわかったという内容のものです。
しんどい時期もあります。
でも、我が子のために頑張りましょう!!
