夏休みの宿題に対する提言

『学校の先生、夏休みの宿題のサマーワークの解答をワークとともに配っていただけませんか?』

いくつかの学校では、ワークの答えを課題提出日に配るとしているようです。

おそらく理由は、”答えを丸写ししてしまうことのないように”というものでしょう。

私たちの教室では、サマーワークの宿題を進めている生徒が多いです。

それは、これまで学んだことの復習になるのでとても有効だと思います。

子どもたちには、次のように話しています。

①ワークを早く終えることを目的とするのではなく、わかるところとわからないところを見極めるようにすること

②わからないところは丸つけの際に解答と解説を見て理解できるように努めること

③それでもわからなければ先生に質問して理解できるようにすること

この一連の流れを通して、学習の積み残しを防ごうとしています。

ところが、ここでここで解答がないとなると、②のプロセスが踏めません。

すると、主体的に学ぶきっかけを失ってしまいます。

”子どもたちは解答を写すものである” という考えから ”子どもたちに解答を活用して自ら学ぶ姿勢を身につけさせる”

という風に”当たり前を疑い、本来自分たちが子どもたちに伝えなければならないことを伝える”といった思考で子どもたちをもっと信頼できる関係性を築きたいものです。

解答を渡されていない学校のお子さんは、ほとんどの子がズルをせずに時間をかけながら教科書を使って調べています。

これは決して悪いことではなく、先生方の思惑通りかもしれません。

しかし、たとえ調べたとしても、正しい解答を導けているかというと、正確性は高くありません。

そして、その問題が間違っていたという事実を知るのは解答が配られてから。

問題を解いた時から解答の間違いを知るまでにどれだけの時間がかかっているでしょうか?

もうその問題をどのように考えて解いたかの記憶は薄れてしまっています。

夏休みの課題の目的の大部分は『学力向上』のはずです。

学力を向上させるには、わからないところをわかるようにすることが必要です。

この観点に照らして、解答を配らないことは本当に有効でしょうか?

わからないし、めんどくさいから宿題をやらないというお子さんもいます。

この段階のお子さんには、答えを見てでも”提出物をきちんと出す”という習慣を身につけてもらうことも必要です。

個を見ていくと、やはり一律に解答は課題提出日にというのはどうなんでしょう?

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA