
前回に続き、通知表についてのお話をさせていただきます。
通知表がなぜ大事なのか?
ここではあえて中高生に焦点を絞ってお話をしてみたいと思います。
中高生にとって通知表の成績は、”受験における調査書の成績”という意味合いをもつという点で
結果の重みが小学生(中学受験をする子は除く)とは少々違ってきます。
では、なぜ、高校受験(中学受験)において通知表の成績が評価の一部になるのか?
それは、通知表の評価が”自己管理能力”を表しているからです。
例えば、先日もらってきた1学期の通知表、これはこの4月から7月までのおよそ4ヶ月間の評価がなされています。
その間、各教科の学習を頑張り通せた人には良い成績が付きます。
ポイントは”頑張り通せた”であって、中間テストだけ頑張れたでは良い評価がつかないという訳です。
高校は義務教育ではありません。
それゆえ、各学年で習得する単位をきちんと取ることが求められますし、それができなければ留年となってしまいます。
それでも単位が習得できなければ、退学となってしまいます。
見落とされがちなのが、『何のために高校に行くのか?』です。
第一義として高校へは ”勉強をしに行く” があります。
いや私は高校へは部活をしに行くのでとか、友達と楽しく過ごすために行くので・・
目的はいろいろあって当然良いのですが、高校に進学するということは”勉強をしに行く”ということです。
それゆえ、「私(俺)は、勉強が嫌いだ』という生徒が高校に進学するというのは矛盾する話となるし、
その矛盾をはらみながら高校に行っている生徒も決して少なくないと思います。
受験も同じです。受験を通して学んでほしいことは、”自己管理能力”です。
自分で目標を設定し(行きたい高校を決め)、目標を達成するためにはどうすれば良いか決め(学習内容や学習量を決め)、
継続的に努力をした末に、大きな果実を得る(合格を掴む)という経験を通して。
実は合格、不合格という結果は大きな問題ではありません。
合格という成功体験がプラスに作用することは当然ですが、たとえ不合格であったとしても、しっかりと向き合った結果であれば長期的な視点で考えるとプラスです。
面倒臭いから授業中にサボってしまおう、課題も面倒だしいいや、テストも勉強なんてしたくないし・・
この状況を数字に表さなければならないと考えると、『1』や『2』も妥当と言えてしまいます。
通知表と自己管理能力ということでお話をさせていただきました。
誤解してほしくないのは、通知表の評価=人間性の評価 ではないということです。
勉強というものを柱にした評価が通知表です。
通知表の評価が低くても、良い子はたくさんいます。
この子の生きる道は他のところにはたくさんあるけれど、高校受験というレールに乗ろうとするならば、
やはりある程度自分を律して勉強に向かわねばなりません。
日本の現在の状況は、相変わらず『高校ぐらいは行ってほしい』なので、
勉強が嫌いなのに高校に進学したいという矛盾を抱えます。
中学校卒業後の進路がもっと多様で、勉強は嫌いだけどある分野については夢中になれるような選択肢が一般的になれば、
違ってくる部分もあるのかもしれません。
私個人的には、経営を学べる選択肢があったら迷わずそこに行きたいです。
時代はこんなに変わっているのに、相変わらずの『学歴社会』。
それもひと昔前とは違う『なんとなく学歴社会』が日本の現状のような気がします。
