
先日ある小学生が計算コンテストの結果を持ってきて見せてくれました。
決して悪い点数ではありませんでしたが、90点という合格ラインには届きませんでした。
そのため、翌日に再テストをするとの話でした。
私は、これをチャンスと捉え、この子とある約束をしました。
『再テストで100点を取ったらご褒美をあげる。何がいい?』
どんな高額なものを要求されるかとビクビクすることは実はありません。
お子さんたちはみんなわきまえているのです。
『食べ物かそうじゃないものだったらどっちがいい?』
そう聞くと、『食べ物がいい』と答えます。
『甘いのとしょっぱいのだと?』
『・・・・』
『じゃあ、両方ね、約束するよ。だから明日の再テストに向けてきちんと勉強しようね』
『うん。』
そんなやりとりを終えて授業に入ります。
このお子さんは、コンテストの練習プリントも、自作した対策プリントも、本当に集中して勉強します。
『100点を取るには、1問も間違えちゃいけないし、ミスがあってもダメだからよく問題を読むこと、そして見直しをするんだよ。』
ここで100点を取るための姿勢を指導します。
今後の勉強への向き合い方に大きな影響を与えると考えました。
これが今回のご褒美作戦の目的です。
それも素直に受け入れたこの子は、丁寧に問題を読むように心掛けるし、見直しもします。
さて、この子が勉強に没頭している間に私はいったんその場を任せ、急いで目の前のコンビニに向かいました。
”先に約束を果たすため”です。
先に約束を果たすことはリスクを伴います。
もし、この子が100点を取れなかったら、必要のなかったものを買ってしまったことになるからです。
しかし、そこはあえて先に約束を守りにいき、もっと言うとその姿を見せることでこの子の本気を断固たる本気に変えます。
さて、今日はその子の通学日です。
どんな結果を持ってくるかは、想像するに難しくありません。
このように、時々ではありますが、チャンスと捉えた場面では、私も”ご褒美”という手段を使うことがあります。
それは、その子にとって今後の勉強や生活の行末を左右する大事な場面でです。
乱発しないこと、特別感があることが成功の大前提なので。
