
生徒たちに問いました。
「勉強する意味って何だろう?」
生徒たちがそれぞれに答えていきます。
おおかた
「将来のために・・」
という意見でした。
加えて質問しました。
「勉強してはいけない、となったら余した時間で何をしますか?」
ある生徒は、
「将来なりたい職業について調べます」
またある生徒は、
「ここにいるみんなともっとコミュニケーションを取ります」
と答えました。
しかし、総じて”何をしたら良いかよくわからない”といった答えが多かったです。
そうなんです、これって意外と難しい問いなんです。
せっかく時間を使うのであれば、自分のためになる何かに時間を使うべきだということは多くの生徒が感じています。
しかし、”自由にどうぞ”となると、何をしたら良いのかわからない。
そこで、こう考えてみてはどうか?と投げかけてみました。
「勉強は将来のためになるということは少なくともわかっているんだよね。だとしたら、もっとそれと本気で向き合ってみるのはどうなの?」と。
生徒たちは、つい先ほど、勉強は将来のためになると自らの口で語っていたのです。
このやりとりを通して生徒たちは何を思ったでしょうか?
これまでの教育では、あまり”勉強する意味”について子どもたち自身に考えさせるということをしてきませんでした。
しかし、人間は何か目的があるから行動できるものです。
学校の勉強が全てではない。これも真実だと思います。
けれど、
”勉強は自分のためになるもので、自分のためにするものである”
ということを本気で理解したならば、以後の取り組み方が変わると考えます。
しかし、現実はこれもまたなかなか難しい。
それでも、”自分のためになるんだ、自分のためにやるんだ”ということを自覚して努力をすることができる生徒は、大きく自分を成長させることができるとそれは確信しています。
多くの子が”勉強する意味”を考えずに、漠然としているが故に身が入らないとしたら、逆に”勉強する意味”を自分なりに理解して実行できる子は希少で、希少なものには価値があることもまた世の常です。
NEXTAGE SCHOOLでは、こういったやりとりを通して、主体的に学べる生徒を育んでいます。
”主体的に学ぶ姿勢”は、一生ものです。
一生ものの学びを得てこそ教育と言えるのではないでしょうか?
詰め込み式で何とかなる時代は既に終わりを迎えつつあります。
これからがどんなに変化に富んだ時代になろうと、自分で考えて、わからなかったらわかるようになる方法を考えて、実行して解決して、切り拓いていく。
こんなたくましい人になってもらいたいと願いながら、毎日桐生でせっせとやっています。