【教えて、のりそら先生】子どもたちに付けたい本当の”生きる力”とは?

みなさん、こんにちは。

のりそらです。

学校経営理念

私は、『教育に選択肢を、人生に革命を』を経営理念に、

学校教育目標

教育目標を『明日も行きたくなる学校』すなわちNEXTAGE SCHOOLとした次世代の学校の運営をしています。

ここでは、教育に関わるテーマを1つ挙げて、それについての考えを共有しつつ問題提起を行っています。

さて、今回は、生きる力についてお話をさせていただきます。

目次

  1. 本日の内容: 【教えて、のりそら先生】子どもたちに付けたい本当の”生きる力”とは?
  2. これからの「生きる力」とは?
  3. 生きる力を育むための学校教育
    1. アクティブラーニングで身につく「生きる力」
    2. プログラミング的思考で身につく「生きる力」
    3. 外国語教育で身につく「生きる力」
  4. 子どもたちの「生きる力」を育むために心がけたいこと
  5. 家庭では「生きる力」を育むためにどんなことができる?
  6. 最上位目標は、『社会的自立』
  7. まとめ

本日の内容: 【教えて、のりそら先生】子どもたちに付けたい本当の”生きる力”とは?

題して『【教えて、のりそら先生】子どもたちに付けたい本当の”生きる力”とは?』といった内容でお届けします。

2020年度施行の学習指導要領では、知・徳・体にわたる「生きる力」を子どもたちに育むことを目指しています。

「何のために学ぶのか」について全ての教科の目標及び内容が「知識及び技能」、「思考力、判断力、表現力等」、「学びに向かう力、人間性等」の3つの柱で再整理されました。

受け身だと決して身につかない、子どもたちが自分で考え、自分で決められる「生きる力」はどのようにして育んでいくのでしょうか?

今回このお話を聞くことで、生きる力についての考えを深めることができます。

お子さんの教育について関心ををおもちの保護者の方々、志をもって子どもたちのために活動しているすべての方々、今何かに一生懸命に挑戦されている方々、教育に関心のあるすべての方々に向けてお話をしています。

これからの「生きる力」とは?

現代は、社会の変化のスピードが速く、人々の価値観も多様化しています。

そんな時代に、幸せに生きるために必要なものは与えられる知識や技術だけではありません

”与えられる知識や技術だけ”ではない、というところがポイントです。

それゆえ、自分たちが幸せに生きるために必要なことを、自ら考え、自ら行動する力が必要なのです。

これこそが「生きる力」です。

そのため、これからの学校教育は知識を教え込むだけではなく、対話型の授業となり、考える力や表現力を引き出す授業になっていきます。

子どもたちは、目的をもち、必要な知識を選び取り、改善しながら協働的に目的達成を行っていくのです。

表現力、考える力、コミュニケーション能力が「生きる力」として評価されていくので子どもたちのそれらを鍛えていかなければなりません。

これにより学校の先生はもとより、家庭での教育が、今よりもっと工夫を必要とされる可能性があります。

家庭環境による格差ももっと広がっていくのではないでしょうか?

生きる力を育むための学校教育

アクティブラーニングで身につく「生きる力」


新学習指導要領では、「主体的・対話的で深い学び」であるアクティブラーニングが「生きる力」を育むために重要であるとしています。

そのためにアクティブラーニングは積極的に授業に取り入れられていきます。

アクティブラーニングは従来のような先生の話をただ聞くだけの受動的な授業ではなくて、積極的で能動的な授業です。

自分で課題を見つけ自ら疑問に対する答えを調べることで思考力を伸ばすことができます。

子どもたちが主役となる授業を受け、自分のやりたいことが見つかり、もっと知りたい、そして将来はこれを仕事にしたいと夢を描けるかどうか。

子どもたちが自分の好きなことを形にしていきたいと早いうちに気づければそれが「生きる力」となります。

これまでの受動的な学習スタイルに適応していた子どもたちの中にも、この変化には戸惑うことがあるかもしれません。

逆に、これまでは学習に対してネガティブな印象をもっていった子どもたちがイキイキと学習するようになるかもしれません。

プログラミング的思考で身につく「生きる力」

2020年から小学校で必修化されたプログラミング教育は、高度なプログラミング言語を操るような専門的な知識をつけるわけではありません。

IT技術を学ぶのではなく、プログラミング的思考を育むことが目的であるとされています。

小学校の教室では簡単な子ども向け学習ソフトを使ってプログラミングを行い、子どもたちは友達よりも速くパソコン上のキャラクターを動かすためにどうしたらいいかなどの作戦を考えます。

自分のプログラミングのどこを修正すべきかをよく考えることで、順序立てて考える力がつくのです。

プログラミング教育の目的は論理的思考の習得にあります。

将来、人間の仕事をAIやロボットが代替できるようになるといわれています。

その時、わたしたちの研ぎ澄まされた発想力や思考力がAIやロボットに負けない「生きる力」となりうるのです。

外国語教育で身につく「生きる力」

小学校高学年で必修化される外国語教育は、単に英語を知識として教えたり、中学校で習う文法を前倒しして教えるというものではありません。

新学習指導要領の外国語活動の目標は、「外国語を通じて、言語や文化について体験的に理解を深め、積極的にコミュニケーションを測ろうとする態度の育成を図り、外国語の音声や基本的な表現に慣れ親しませながら、コミュニケーション能力の素地を養う」というものです。

英語の表現を学び、自分の思いをどうしたら正確に伝えることができるのかを考えることで表現力が磨かれていくでしょう。

実際の授業では、子どもたちが興味をもちやすい内容を扱って、自ら学びたい、自らコミュニケーションをしたいと思える指導をしていきます。

このことが自ら学び考え行動し、異なる文化的背景を持つ他人を思いやる心や感動する心を育んでいきます。

子どもたちの「生きる力」を育むために心がけたいこと

①基礎を大事に
アクティブラーニングやプログラミング的思考、外国語などの新しい取り組みも大事ですが、学力の基礎や生活の基本をしっかりと学ぶことはこれまで同様に大切なことです。

学力の基礎を身につけることで子どもたちは自分自身の力で学び、考える力を養います。 

②豊かな心、健やかな体
当然ながら豊かな心や健やかな体の育成も目指していきたいものです。

運動を通じて体力を養い、健康的な生活習慣を形成することは子どもたちの「生きる力」につながるとても大切なことです。

③体験活動
さらに、体験活動の充実があれば、他者、社会、自然、環境と関わる中で自ら考え、行動し、仲間と協調することを学んでいきます。

そのことで自分への自信や社会性、コミュニケーション能力の向上などを身につけ、それが「生きる力」につながります。

家庭では「生きる力」を育むためにどんなことができる?

①意識を変える
まずもって大切なことは、親が意識を変えることです。時代が自分たちの頃とだいぶ変化しているということを理解することです。その上で、お子さんがこれからの時代をたくましく生きていくためにはどのような力が必要なのかを理解することです。ご自身の学生時代の経験を一度置いておいて考えることが大切です。

②好きなことはどんどん
家庭ではぜひ子どもが好きなことはとことんやらせて、子どもが満足するまで打ち込ませ、自分で考えさせ、家族との話し合いの経験をたくさんつませましょう。そうすることで問題解決能力を伸ばすことができます。

③素朴な疑問を大切に
子どもの素朴な疑問に対して、お父さんお母さんが答えを知っていればすぐに答えてあげましょう。また、その後「それはどうして?」と子どもが興味を示したら「なぜだと思う?」と子どもに考えさせると思考力が高まります。

④何ごとも経験
おつかいを頼み、交通手段の計画を子どもに決めさせるなどすると失敗することもあるかもしれませんが、判断力を磨く良い機会です。なるべく口出しをせずに見守りたいものです。また、ボランティア活動は、生命の大切さ、他人を思いやる心の成長に役立ちます。

⑤会話や絵本で親子のコミュニケーション
親子の普段の会話や絵本の読み聞かせを通して、生きる力に大切な表現力を伸ばすことができます。絵本の読み聞かせは特に語彙を増やすことができますし、親子の盛り上がる会話によっても言葉の表現力がますます磨かれます。

そして、自己肯定感を育めるよう、自分に自信が持てるようにたくさんの愛情を注いでいくことは子どもたちの「生きる力」を育むことになるでしょう。

これまでは想像もできなかった予測困難な未来を担う子どもたちの「生きる力」のために、お父さんお母さんができることはたくさんあります。

子どものやる気や自信をどんどん引き出して見守り、支えていきましょう。

学校の「生きる力」を育てる教育に合わせて、家庭でもさまざまな工夫をして子どもたちの「生きる力」を育んでいきたいものです。

最上位目標は、『社会的自立』

お子さんについて道に迷いそうな時に心に留めておきたいことがあります。

それは、子どもたちの『社会的自立』です。

我々親や教師、子どもたちに関わる大人は、常に『社会的自立』を視野に入れるべきです。

全て完璧な子に育てようと思っても、難しいものです。

完璧を求めてしまうがゆえに、悩みます。

しかし、『それって、この子が社会的に自立していく上でそんなにこだわるべきところなのかな?』と考えてみると、案外答えが見えてきたりするものです。

学校教育も然りで、先ほど挙げたような変化に期待値通りに応えることは容易ではありません。

容易ではにだけにポイントを絞って小さく実行していくことから始めていくと良いのかもしれません。

子どもも指導者も戸惑うような授業が延々と続くのは良くないですからね。

とかく、学校は忙しすぎて目的を見失いがちになってしまします。

そんな時にも、『この授業で、この活動で、子どもたちが社会的に自立していく上で必要なことを育むには?』そう考えて授業を構想していったら、子どもたちにきちんと『生きる力』が育まれるでしょうね。

子どもたちの成長を願い支えるみんなで一緒にやってきましょう!!

まとめ

さて、今回は、『【教えて、のりそら先生】子どもたちに付けたい本当の”生きる力”とは?』というお話をさせていただきました。

時代の変化とともに、必要な力は変わってきます。

その一方で、普遍的なものもあります。

”不易と流行”が教育には存在すること、教育界では有名です。

その見極め、およびスピード感が大切だと個人的には考えています。

私のりそら、学校の未来がより良いものとなるようこれからも発信していきます。

加えて、これまでのように先生方の日頃の頑張りを世の中に伝えていきたいと思います。

先生方は、どうか日本の子どもたちのために、目の前の子どもたちのために、真っ直ぐにエネルギーをお使いください。

私のできることはさせていただきます!!

のりそらからは以上です!!

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