
当校は、オルタナティブスクールです。
オルタナティブスクールも、フリースクールも、学校教育法の第一条に示されたいわゆる学校ではありません。
一方、対象としているお子さんは重なっています。
学校に行くことが難しいお子さんです。
そのため、ここではオルタナティブスクール≒フリースクールということで表現させていただきます。
フリースクールをテーマにしたドラマ『タツキ先生は甘すぎる』が現在放送中です。
これにより、いろいろな議論がなされていると聞きます。
私が目にしたのは、「勉強をせずにこれから先は大丈夫なのか?』という声です。
いわゆる”不登校”ではない多くのお子さんたちは、毎日学校に通い、6時間の勉強をしています。
その一方で、こんなに自由に過ごしていて大丈夫なのか?そう不安に思う声はごもっともだとお思います。
勉強の遅れは、その子の努力次第でいつからでも取り返すことができます。だから、心配ない、そういう声も聞かれます。
フリースクールは、自由に過ごしながら自分の心を整える場所といったニュアンスで語られることが多いです。
私が運営しているNEXTAGE SCHOOLは、学校とは趣がかなり異なる環境を整えながら、わかりやすく勉強ができる環境を整えています。
そういった意味では、他のフリースクールと比べハードルが高い面もあります。
その理由は、勉強をしたくないお子さんもいるからです。
では、そういったお子さんは当校のに通ってもらうことができないのか、といったら違います。
まずはこの場が安心できる環境であることをじっくりと確かめる必要があります。
先生はきちんと気持ちに寄り添ってくれるかな?嫌がらせをしてくるような友達はいないかな?
それが担保された後に、次は何をしようかな?と考えます。
ここで大切になるのが、教室に何が用意されているか?です。
当校で一番目を惹くのはパソコンです。机上に一人一台のパソコンが用意されています。
すると、それを使って何かをしようと考えます。ただ、まだ勉強には気持ちが向いているわけではありません。
パソコンを使って、頭が使えるゲームを紹介します。タイピングやプログラミングなどの関連があるものが多いです。
実は、この時点で当校の理想的な学び方(学校の勉強もする)と相違がない形が整っています。
ここからは、風土です。
先に入学している子どもたちのうち、中学生は丸々2時間、小学生は最低でも1時間は学校の勉強と向き合っています。
そういった風土の中に身を置くと、次第に学校の勉強にも取り組んでみようという気持ちになってくれます。
当校に入学してくれたお子さんの一般的な姿です。
ここまで聞いていただくと、ステップを設けながら学校の勉強に向かっていることが窺えると思います。
”学校の勉強にこそ価値がある”までは全然思っていません。
しかし、目の前にいる子どもたちを見ていると、単純に幸せになって欲しいと思うのです。
私が思う幸せな姿は、その子が自分の興味や関心、良いところを活かしながら生き生きと生活をしているというものです。
まだまだ小学生や中学生です。
ただただ受け身の状態で過ごすことでは、有益な知識は身に付いていきません。
これはいわゆる”不登校”のお子さんに限ったことではありませんが、
学校の勉強には意味があると思うのです。
どんな意味か?
身に付けた知識それ自体がというよりも、勉強に向かっているという過程に意味があると思うのです。
今日はこの学習を通して、こういう力が身に付くようにしよう。
各教科の単元や1時間1時間の授業には、本来こういった達成したい目標が定められています。
その目標に迫ること、これこそが勉強の醍醐味です。
勉強は、目標に迫る営みなんです。
好きな教科については、多くのお子さんが目標に迫る努力をしているし、そうでない教科はそうでないであるだけの迫り方しかしていません。
好きな教科で得意を伸ばすことは、自分の長所を磨くこと。
苦手な教科にも向き合うことは、困難にどう立ち向かうかを学ぶこと。
子どもたちには、勉強を通して人生を学んでほしいのです。子どものうちは許される失敗がたくさんあります。それがあるうちに。
勉強=受験のために嫌でもするもの。
この価値観は浅すぎるし、本当の価値に気付けなければ、どこかのタイミングで大きな挫折を味わってしまうような気がして心配です。
『勉強しなくて大丈夫なのか?』
という声は、いわゆる”不登校”のお子さんを対象にした声ではなく、すべてのお子さんを対象にした声ではないかと思います。
だから、当校には、いわゆる”不登校”のお子さんが通えるデイスクールと通常の学校に通った後に通えるアフタースクールがあるのです。
どちらも同じだけの使命感と情熱をもって取り組ませていただいております。
